インプラント手術ができない? 糖尿病・高血圧など  疾患をお持ちの方のインプラント治療の注意点・対策方法|淡路島(淡路市・洲本市)の歯医者|粟田歯科医院

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インプラント手術ができない? 糖尿病・高血圧など  疾患をお持ちの方のインプラント治療の注意点・対策方法


インプラント治療では、歯ぐきの切開、顎の骨へのインプラント体の埋め入れなど、外科的な手術を行います。


外科的な手術を行うため、インプラントはどなたにでも行える治療ではありません。以下のような疾患(基礎疾患など)をお持ちの場合、健康状態によってはインプラント手術を行えない場合も。


[インプラント治療を行えない可能性がある疾患の例]


  • 糖尿病(2型、1型)

  • 高血圧・心疾患

  • 骨粗しょう症


今回は、上記のような疾患(基礎疾患など)をお持ちの方のインプラント治療の注意点・対策方法について、ご説明します。


■糖尿病(2型、1型)


◎2型糖尿病の方に対してはかかりつけの医師と歯科医師が連携を取り、普段の食事・運動で血糖コントロールを行うことが大切です

血糖値が安定しない糖尿病の方にインプラント治療を行った場合、以下のような悪影響が生じる可能性があります。


[糖尿病による、インプラント治療への悪影響の例]


  • インプラント体が顎の骨に結合しない

  • 患部の創口の治癒が進まない(創口からの細菌感染のリスクが高まる)


≪対策方法≫


  • 医師と歯科医師が連携し、インプラント治療を行えるかどうかを慎重に見極める

  • 患者様ご自身が普段の食事・運動による血糖コントロールを行い、血糖値を安定させておく(※)


(※)インプラント手術の安全性を高めるために、
空腹時の血糖値が140mg/dl以下(食後血糖値200mg/dl以下)、
HbA1cは6.9%以下が望ましいとされています。


◎1型糖尿病の方には、原則として、インプラント治療を行えないことが多いです

1型糖尿病の方は、ご自身ではインスリンの分泌がほぼできない状態になります。インスリンの分泌がほぼできないため、1型糖尿病の方は食事・運動を行っても血糖値を安定させられないケースが少なくありません。


血糖値の安定が難しいことから、1型糖尿病の方には、原則として、インプラント治療を行えないことが多いです。


1型糖尿病の方が歯を失った場合は、インプラント以外の、ブリッジ・入れ歯による補綴治療が選択肢として挙げられます。


■高血圧・心疾患


◎心臓や血管にかかる負担を軽減すると共に、内服薬の種類にも注意が必要です

高血圧・心疾患の方のインプラント治療では、かかりつけの医師・歯科医師による連携が欠かせません。医師・歯科医師が綿密に連携した上で、インプラント治療を行えるかどうかを慎重に見極めることが大切です。


インプラント治療の際は、高血圧・心疾患の方に対しては迅速に手術を行い、心臓や血管にかかる負担を軽減することが重要になります。


負担の軽減に加え、ワーファリンなど、血液が固まりにくくなるお薬を飲んでいる場合、インプラント手術時の迅速な止血処置が必要です。


≪対策方法≫


  • 医師と歯科医師が連携し、インプラント治療を行えるかどうかを慎重に見極める

  • インプラント手術の際は、迅速に止血処置を行う(ワーファリンなど、お薬の影響で血が止まらなくなるトラブルを防ぐため)


■骨粗しょう症


◎骨密度の状態を精査すると共に、内服薬・注射薬の種類にも注意が必要です

骨粗しょう症の方へのインプラント治療では、かかりつけの医師と歯科医師が連携を取ることが大切です。


医師と歯科医師が連携した上で、骨粗しょう症の方に対しては、治療前に歯科医院で行う精密検査で以下のような点を精査。インプラント治療を受けられるかどうかを、慎重に見極めなければなりません。


[骨粗しょう症の方を含め、患者様がインプラント治療を受けるための前提条件]


  • インプラント体を安定して顎の骨に骨結合させるために必要な「顎の骨の高さ・幅(厚み)」が足りている

  • 骨密度が極端に低くない(※)


(※)患者様や骨の状態によりますが、骨粗しょう症で骨密度が
低くても、インプラント治療を行える可能性があります。


歯科医師による治療の適応の可否の見極めに加え、骨粗しょう症の方においては、内服薬・注射薬の種類にも注意しなければなりません。


ビスホスホネート製剤(内服薬・注射薬)、デノスマブ(注射薬)などのお薬を服用・注射している場合は注意が必要です。お薬の作用により、インプラント体と顎の骨の結合がさまたげられるおそれがあります。


≪対策方法≫


  • 医師と歯科医師が連携し、インプラント治療を行えるかどうかを慎重に見極める

  • 治療前に精密検査を行い、顎の骨の状態を精査 インプラント治療を行えるかどうかを慎重に見極める

  • 骨結合をさまたげるお薬を服用・注射している場合は、医師と歯科医師が連携した上で、インプラント治療中の一時的な休薬を検討する


【生体モニターを用い、血圧・心臓の状態を注視しながらインプラント手術を行います】


粟田歯科医院では、院内の手術室に生体モニターを設置。血圧・心臓の状態を注視しながらインプラント手術を行います(※)。


(※)血管・心臓の状態など、
健康状態・身体の状態によっては、
インプラント治療を行えない場合がございます。


生体モニターによる高血圧・心疾患の方への対策のほか、糖尿病、骨粗しょう症の方のインプラント治療のご相談も承っております。


疾患をお持ちでインプラントをご検討中の方は、当院までお気軽にご相談ください。相談費は無料です。


カウンセリング後、精密検査を行った上で、疾患がある方に対しては必要に応じてかかりつけの医師との連携を行います。


医師と歯科医師が連携し、一人ひとりの患者様に、安全性・精確性を高めたインプラント治療をご提案させていただきます。


粟田歯科医院
歯科医師
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