全顎的なインプラント治療とは?|淡路島(淡路市・洲本市)の歯医者|粟田歯科医院

ブログ BLOG

全顎的なインプラント治療とは?



40代以上の中高年世代になると歯周病のリスクが高まります。重度に進行した歯周病により、多くの歯を失ってしまうケースも。


多くの歯を失ってしまった場合には、顎全体をカバーする全顎的(ぜんがくてき)なインプラント治療を行うことで失った歯の噛む機能と見た目を回復できます。


今回は、多くの歯を失ってしまった場合に行う「オールオンフォー」「インプラントオーバーデンチャー」についてご紹介します。


■全顎的治療とは


◎多くの歯を失ってしまった場合に行う補綴治療です

全顎的治療とは、多くの歯を失ってしまった場合に行う補綴治療です。顎全体をカバーする治療のため、このように呼ばれています。


全顎的治療には従来の総入れ歯のほか、少ない本数のインプラントですべての歯を支えるオールオンフォー、および、インプラントオーバーデンチャーがあります。


■オールオンフォー(フルアーチインプラント)


◎片顎につき6~8本のインプラントで連結した人工歯ブリッジを支えます

オールオンフォー(フルアーチインプラント)とは、片方の顎につき6~8本のインプラントで連結した人工歯ブリッジを支える治療法です。


◎オールオンフォーのメリット

オールオンフォー治療では、顎の骨に埋め入れた6~8本のインプラントに片顎すべての歯をカバーする人工歯ブリッジをネジで固定します。安定性が高く、治療後は食べ物をしっかり噛めるようになります。固定式のため、総入れ歯のようにずれたり外れる心配はほぼありません。


・しっかり噛める

・違和感が少ない

・人工歯がずれたり外れる心配がほぼない

・発音しやすい

・手術当日に仮歯が入るため、「歯がない期間」がない

・片顎につき6~8本のインプラントで人工歯を支えるため、すべての歯にインプラントを入れた場合と比べて身体にかかる負担を減らせる


■インプラントオーバーデンチャー


◎片顎につき2~4本のインプラントに取り外し式の総入れ歯を装着します

インプラントオーバーデンチャーとは、片顎につき2~4本のインプラントに取り外し式の総入れ歯を装着する治療法です。


◎インプラントオーバーデンチャーのメリット

オールオンフォーがネジで人工歯を固定するのに対し、インプラントオーバーデンチャーでは埋め入れたインプラントの先端に取り外し式の総入れ歯をカチッと差し込み、装着します。ご自身で自由に入れ歯を取り外してお手入れできる点がインプラントオーバーデンチャーの特徴です。


・しっかり噛める

・違和感が少ない

・人工歯がずれたり外れる心配がほぼない

・発音しやすい

・オールオンフォーと比べ、より自然な見た目に近づけられる

・入れ歯を取り外してご自身でお手入れできる

・手術当日に仮歯が入るため、「歯がない期間」がない

・片顎につき2~4本のインプラントで総入れ歯を支えるため、すべての歯にインプラントを入れた場合と比べて身体にかかる負担を大幅に減らせる


■骨造成について


◎フィクスチャーを安定させるために補助手術を行い、顎の骨を増やします

骨造成とは、顎の骨を増やす補助手術です。


インプラント治療を行うためには、患者様の顎の骨の幅や高さ、骨密度が十分に足りていることが前提条件となります。


顎の骨量が不足している状態でフィクスチャー(人工歯根)を埋め入れてしまうと十分な骨結合が得られず、インプラントを安定させられない可能性があります。


{重度の歯周病では顎の骨が大きく溶けているケースが多い}


重度の歯周病では顎の骨(歯槽骨)が大きく溶けているケースが多いです。顎の骨が溶けており骨量が不足している場合、そのままの状態でインプラント治療を行ってしまうと十分な骨結合が得られずフィクスチャーを安定させられない可能性があります。


■骨造成の種類


骨造成にはさまざまな種類があります。顎の骨が足りない場合はそれぞれの症状に適した骨造成を行い、顎の骨量を増やしていきます。


<骨造成で用いる骨補填材>


骨造成では以下の中から患者様や症状に適した骨補填材を用います。


・自家骨(じかこつ) 患者様ご自身の骨(主に下顎からお採りします)

・他家骨(たかこつ) 他の人の骨(ボーンバンクから提供された物を用います)

・異種骨(いしゅこつ) ウシ焼成骨など、人以外の生き物の骨

・人工骨(じんこうこつ) コラーゲンやリン酸カルシウムなど、人工物由来の骨


・ソケットプリザベーション


<対象となる歯:すべての歯>


抜歯後、できるだけ骨吸収が起きないようにする骨造成です。歯を抜いた穴の中に骨補填材を入れ、メンブレンという特殊な膜で閉じて骨の吸収を防ぎます。


・GBR


<対象となる歯:すべての歯>


歯槽骨が不足している箇所に骨補填材を入れ、メンブレンで覆って骨を増やす骨造成です。GBRでは、顎の骨や歯ぐきの状態が良ければ骨補填材とフィクスチャーの埋め入れを同時に行う場合もあります。歯槽骨に加え、歯ぐきの再生も導く点がGBRの特徴です。


・ソケットリフト


<対象となる歯:上顎の奥歯>


上顎の奥歯の骨量が少し不足している場合に行う骨造成です。歯の噛み合わせ面の方向から上顎洞(じょうがくどう)の底部に骨補填材を入れ、上顎の骨量を増やしていきます。ソケットリフトでは骨補填材とフィクスチャーの埋め入れを同時に行います(※)。


(※)骨補填材とフィクスチャーの埋め入れを別々に行う場合もあります。


・サイナスリフト


<対象となる歯:上顎の奥歯>


上顎の奥歯の骨量が大きく不足している場合に行う骨造成です。歯ぐきの側面に窓を作り、上顎洞の底部に骨補填材を入れて上顎の骨量を増やしていきます。


サイナスリフトでは骨が再生された後にフィクスチャーの埋め入れを行うことが多いです。顎の骨の状態が良ければ骨補填材とフィクスチャーの埋め入れを同時に行う場合もあります。


【インプラント治療に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください】


粟田歯科医院では、すべてのインプラント治療は院長がオペを行います。


ISOI(DGZI)の指導医・専門医の資格を持つ院長により、安全性と正確性を高めたインプラント治療をご提供いたします。顎の骨を増やす骨造成、および、治療期間を短縮できる抜歯即時インプラントにも対応可能です。


「顎の骨が薄く、インプラントをあきらめている」

「歯周病で口の中がガタガタな状態でもインプラントはできるのか知りたい」


など、インプラントやお口のことでお困りの方は当院までお気軽にご相談ください。相談費は無料です。カウンセリングのご予約はお電話・WEBにて承っております。



粟田歯科医院
歯科医師
⇒院長の経歴はこちら

BLOGブログ

一覧
  • 2024.11.20
    インプラント治療を行う際、施術箇所に歯が残っているケースでは、抜歯が必要になります。 歯を抜いて…[read more]
  • 2024.11.11
    粟田歯科では、通常のインビザライン(フル、Go)に加え、6~10歳ごろのお子さまを対象にした「インビザ…[read more]
  • 2024.10.21
    インプラント体を埋め入れ、安定性の高い人工歯根を作る治療法、インプラント。 インプラント体を顎の…[read more]