粟田歯科医院では、8歳ごろまでの小さなお子さまを対象に、「マイオブレース」による小児矯正を行っています。
マイオブレース矯正では、以下の2種類のプログラムにより、お子さまの顎の健全な成長をうながし、将来の綺麗な歯並びにアプローチします。
[マイオブレース矯正で行うこと]
- アクティビティ(お口の筋肉トレーニング)
- 日中1~2時間+就寝中のマウスピースの装着
今回は、マイオブレース矯正で行うお口の筋肉トレーニング「アクティビティ」について、目的・トレーニング方法をご説明します。
目次
■マイオブレース矯正「アクティビティ」で目指すこと(アクティビティの目的)
◎お口の筋肉トレーニングを通じ、顎の健全な成長をうながすと共に、お子さまに正しいお口の使い方が身につくことを目指します
マイオブレース矯正の最大の目的は、「お子さまの顎の健全な成長をうながす」です。
お口の筋肉トレーニングであるアクティビティ&マウスピースの装着を通じ、顎が健全に成長することで、お口の中にスペースが生まれます。
お口の中にスペースが生まれると、乳歯から永久歯へ生え変わるときに、永久歯がまっすぐ生えやすくなり、将来の綺麗な歯並びにつながります。
■マイオブレース矯正のアクティビティではどんなことをするの?
◎マウスピースや様々な方法により、お子さまにお口の筋肉トレーニングを行っていただきます
マイオブレース矯正の「アクティビティ」では、お子さまご自身で、1日2回、1回数分程度のお口の筋肉トレーニングを行っていただきます。
アクティビティとは、MFT(口腔筋機能療法)の一種です。
アクティビティでは、マウスピースや様々な方法でお口の筋肉トレーニングを行うことで、お子さまの顎の健全な成長をうながします。
顎の健全な成長をうながすと共に、アクティビティを通じて、お子さまに正しいお口の使い方(正しく飲む・正しく噛む)が身につくことを目指します。
[マイオブレース矯正(アクティビティ&マウスピースの装着)が目指すこと]
- 顎の健全な成長(顎の骨格を適切に広げる)
- 正しいお口の使い方の習得
- 舌位置の正常化
- 鼻呼吸の習慣化
- 顎の健全な成長に基づく、将来の綺麗な歯並びの獲得
アクティビティのご紹介
お口の筋肉トレーニング、アクティビティ。
以下は、マイオブレース矯正でお子さまに行っていただく、アクティビティの一部です。
院内にて、歯科医師やスタッフがお子さまにアクティビティのやり方をやさしく、楽しく、レクリエーション感覚でお教えします。
〇ポッピング(舌の位置を正常化するためのトレーニング)
- 舌の先をスポット(上の前歯の裏側の歯ぐき)につけ、舌全体を口蓋(こうがい:上顎の粘膜)に吸いつける
- 舌全体を口蓋に吸いつけた状態で、大きくお口を開ける
- 口蓋から勢いよく舌を離し、「ポンッ」と弾くような音を鳴らす
〇スラープスワロー(舌の位置の正常化&正しい飲み方を身につけるためのトレーニング)
- ストローを横にして噛みながら、舌の先をスポットにつけた状態で舌全体を口蓋に吸いつける(唇を開けて「イー」の形にする)
- 「イー」の形のまま、スプレーでお口に水を吹きかけ、お口の中に水を入れる
- 「イー」の形のまま、舌の先をスポットにつけた状態をキープしながら、お口の中に入った水を飲み込む
◎全身の筋肉トレーニングも併せて行います
上記のようなお口周りの筋肉トレーニングのほか、アクティビティでは、バランスボールなどを使った全身の筋肉トレーニングも行います。
噛む・飲む筋肉と全身の筋肉は、密接に関係しています。
アクティビティを通じ、お口周りに加えて全身の筋肉も鍛えることで、正しい姿勢を得やすくなります。正しい姿勢が得られると、自然と、お口周りの筋肉・骨格のバランスが整い、正しい飲み方・正しい噛み方の獲得につなげやすいです。
【8歳ごろまでの、小さな子どものうちから小児矯正を始めることをおすすめします】
マイオブレース矯正は、8歳ごろまでの、小さな子どもの時期限定の小児矯正です。
個人差はありますが、9歳ごろを過ぎてしまうと顎の骨格が固まり始めます。顎の骨格が固まり始めると、顎の成長を利用する小児矯正(=咬合誘導:こうごうゆうどう)であるマイオブレース矯正を行うのは困難です。
<お子さまの悪い癖は要注意>
歯並びの乱れの多くは、子どもの時期に行う、以下のような日頃の悪い癖によってひき起こされると考えられています。
[歯並びを乱れさせる原因になる悪い癖]
- 口呼吸
- 舌癖
- 頬杖
- 変な飲み方(頬の筋肉で押し込むように飲む、下顎をしゃくるようにして飲むなど)
- 変な食べ方(片側の歯ばかりで噛む、前歯ばかりで噛むなど)
上記のような悪い癖があると、お子さまの歯並びが乱れるおそれがあります。また、悪い癖が影響して正常に顎が育たず、口ゴボ・顎無し顔・アデノイド顔貌などの顎の成長不全(お口の機能面やお顔立ちの問題)をひき起こす可能性も。
≪小児矯正(咬合誘導)のご紹介≫
– お子さまが将来、お口や顎で困らないために –
上記のような悪い癖がある、または、歯並びが乱れているお子さまに、特におすすめしたいのが、5~8歳ごろに行う咬合誘導です。当院では以下の咬合誘導による小児矯正を行っています。
- マイオブレース
- インビザライン・ファースト
小さな子どものうちになるべく早く咬合誘導を始めることで、歯並びを乱れさせる原因(悪い癖)の根本的改善につなげやすくなります。悪い癖の根本的改善に加え、咬合誘導により、お子さまに正しいお口の使い方が身につく効果も期待できます(※)。
(※)マイオブレースで期待できる効果です。
咬合誘導では、お子さまの顎の健全な成長をうながし、適切な位置まで、顎の骨格を広げることを目指します。顎の骨格が適切に広がると生え変わりの際に永久歯がまっすぐ生えやすくなり、将来の綺麗な歯並びにつながります。将来の綺麗な歯並びの獲得に加え、咬合誘導を通じて顎が適切に発達することで、バランスの良いお顔立ちになる効果も期待できます。
また、咬合誘導で歯並びが整うことですみずみまで歯を磨きやすくなり、むし歯・歯周病の予防効果を高められます。
「子どもがいつもポカンと口を開けている」
「小学校の歯科健診で歯並びの乱れを指摘された」
「小児矯正の内容や費用について詳しく知りたい」
など、お子さまの悪い癖や歯並びの乱れでお悩みの方、小児矯正に関するご質問がある方は当院までお気軽にご相談ください。相談費は無料です。
カウンセリングでは、インビザライン・プラチナエリート・プロバイダーの認定医資格(年間80症例以上)を持つ歯科医師がお子さまの歯や顎の状態を確認します。状態を確認した上で、一人ひとりのお子さまに合った治療方法をご提案させていただきます。