インプラント治療を行う際、施術箇所に歯が残っているケースでは、抜歯が必要になります。
歯を抜いて、インプラントを埋め入れる場合、抜歯後、2~3ヶ月間程度、治癒期間を置き、インプラント手術をすることが多いです。抜歯後の治癒期間には、歯ぐきの創口と顎の骨(歯槽骨)の状態を安定させる目的があります。
通常、抜歯をするケースでは2~3ヶ月間の治癒期間を置くことが多いのですが、「抜歯即時インプラント」と言って、抜歯後、その日のうちにインプラントを入れる方法も。
今回は、抜歯後、その日のうちにインプラントを入れる「抜歯即時インプラント」のご紹介です。
目次
■抜歯即時インプラントとは?
◎1日で、抜歯とインプラント手術を同時に行う方法です
抜歯即時インプラント(ばっしそくじいんぷらんと)とは、1日で、抜歯とインプラント手術を同時に行う方法です。抜歯即時埋入とも呼ばれます。
■抜歯即時インプラントのメリット・デメリット
〇メリット
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1日で、抜歯とインプラント手術を行うことで、インプラント治療にかかる期間を短縮できる
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1日で、抜歯とインプラント手術を行うため、抜歯とインプラントを別々に実施する場合と比べて、細菌感染のリスクを低減できる
〇デメリット
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歯ぐきや顎の骨の状態が健全でない、かつ、顎の骨の骨量が十分に足りていない場合、抜歯即時インプラントは行えないことがある
■抜歯即時インプラントの治療の流れ
◎1日で、抜歯とインプラント手術を行うため、インプラント治療にかかる期間を短縮できます
抜歯即時インプラントでは、1日で、抜歯とインプラント手術を行うため、インプラント治療にかかる期間を短縮できます。
抜歯即時インプラントを行うときは、歯周組織の状態に応じて、インプラント手術を1回で済ませる「1回法」、インプラント手術を2回行う「2回法」、いずれかで治療を進めていきます。
≪1回法の場合≫
合計の治療期間:3~6ヶ月程度
①抜歯+インプラント手術(インプラント体の埋め入れ&仮アバットメントの装着)
↓3~6ヶ月後
②本アバットメントの装着&人工歯の型取り
↓1~2週間後
③人工歯の装着
≪2回法の場合≫
合計の治療期間:4~7ヶ月程度
①抜歯+インプラント手術1回目(インプラント体の埋め入れ)
↓3~6ヶ月後
②インプラント手術2回目(仮アバットメントの装着)
↓2~3週間後
③本アバットメントの装着&人工歯の型取り
↓1~2週間後
④人工歯の装着
■抜歯待時インプラントについて
◎抜歯・インプラント手術を別の日に行う方法です
インプラントの治療法には、抜歯・インプラント手術をそれぞれに分けて別の日に行う抜歯待時インプラント(ばっしたいじいんぷらんと)もあります。
抜歯待時インプラントでは、抜歯を行った後、2~3ヶ月間程度の治癒期間を置き、インプラント手術を実施します。
■抜歯待時インプラントの治療の流れ
◎抜歯後の治癒期間を置くため、抜歯待時インプラントは治療期間が長くなることが多いです
抜歯後の治癒期間を置くため、抜歯即時インプラントと比べて、抜歯待時インプラントは治療期間が長くなることが多いです。
≪1回法の場合≫
合計の治療期間:5~9ヶ月程度
①抜歯
↓2~3ヶ月
②インプラント手術(インプラント体の埋め入れ&仮アバットメントの装着)
↓3~6ヶ月
③本アバットメントの装着&人工歯の型取り
↓1~2週間後
④人工歯の装着
≪2回法の場合≫
合計の治療期間:6~10ヶ月程度
①抜歯
↓2~3ヶ月
(+必要な場合:骨造成手術)(—3ヶ月~1年—)
②インプラント手術1回目(インプラント体の埋め入れ)
↓3~6ヶ月
③インプラント手術2回目(仮アバットメントの装着)
↓2~3週間後
④本アバットメントの装着&人工歯の型取り
↓1~2週間後
⑤人工歯の装着
(※)上記の治療期間は目安です。患者様や患部の
状態により、治療期間が異なります。
【インプラントやお口のことでお困りの方は、お気軽にご相談ください】
治療期間を短縮できる抜歯即時インプラントですが、抜歯即時インプラントはどなたにも行える治療法ではありません。歯ぐきや顎の骨が健全、かつ、顎の骨の骨量が十分に足りていることが、抜歯即時インプラントを行うための前提条件になります。
– インプラント治療の無料相談を受付中です –
粟田歯科医院では、ISOI(DGZI)の指導医・専門医の資格を持つ院長により、安全性と正確性を高めたインプラント治療をご提供いたします。顎の骨を増やす骨造成、および、治療期間を短縮可能な抜歯即時インプラントにも対応可能です。
「顎の骨が薄く、インプラントをあきらめている」
「歯周病で口の中がガタガタだけど、インプラントを入れたい」
など、インプラントやお口のことでお困りの方は、当院までお気軽にご相談ください。相談費は無料です。