50代からのインプラント 中高年の方の補綴治療でインプラントが選択肢になる理由|淡路島(淡路市・洲本市)の歯医者|粟田歯科医院

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50代からのインプラント 中高年の方の補綴治療でインプラントが選択肢になる理由


50歳を超え、50代・60代以上になると、進行した歯周病によって歯を失うケースが多く見られます。


歯周病のほか、若い頃のむし歯治療などで神経を取った歯がもろくなり、歯根が割れたり折れて歯を失うことも。


■50代以上の中高年の方の補綴治療でインプラントが選択肢になる理由


50代以上の中高年の方が歯を失ったとき、歯を補う治療はブリッジ・入れ歯のみではありません。選択肢の一つとしては、「インプラント」も挙げられます。


理由①しっかり噛んでお食事を楽しめる&お食事の充実による健康面への良い効果

インプラント治療を受け、安定性が高い人工歯を手に入れることで、中高年になっても、弾力のあるお肉や繊維質のお魚・野菜をしっかり噛んでお食事を楽しめます。様々な食材を採り入れ、お食事の内容が充実することにより、全身の健康面への良い効果も期待できます。


理由②お食事の充実によるアクティビティへの積極性UP

高い安定性を持つインプラントでお食事を楽しめるようになり、体力がみなぎってくると、旅行・スポーツなどのアクティビティに対して積極的になる気持ちが芽生えやすいです。


理由③自然な印象の人工歯による社交性UP

インプラントで自然な印象の人工歯(審美性に優れたセラミック製の人工歯)を得られると、口元に自信が生まれやすいです。口元に自信が生まれることで、お出かけ・趣味の会合・イベントなど、人付き合いの場面で社交的になる効果を期待できます。


理由④人工歯根による噛む刺激で認知症の予防率UPにアプローチ

人工歯根がないブリッジ・入れ歯と比べて、人工歯根があるインプラントは噛んだときの刺激が顎の骨に伝わりやすいです。顎の骨に刺激が伝わることで、脳への血流がうながされる効果も期待できます。


{歯が少ない方は認知症の発症リスクが約2倍に}


健康な歯が多く残っている方と比べて、歯を失い残っている歯が少ない方は約2倍、認知症を発症しやすくなることが研究によって報告されています(※)。


(※)神奈川歯科大学大学院 山本龍生教授
歯科から考える認知症予防への貢献」(2017年)
より引用。


歯周病で多くの歯を失ったり、人工歯根がない補綴方法であるブリッジ・入れ歯をお使いの方は、噛む刺激が不足しがちです。噛む刺激が不足すると脳への血流が低下し、認知症の発症リスクが高まる可能性も。


■インプラントとブリッジ・入れ歯の違い


1.インプラントはほかの歯を傷つけません


インプラントは失った歯の箇所にのみ、人工歯根(インプラント体)を埋め入れます。


インプラントは残っている歯を傷つけません。残っている歯を傷つけないため、失った歯をインプラントで補うことで、残っている天然歯の寿命の延伸にもつながります。


{ブリッジ・入れ歯の場合}


ブリッジは両隣(または片方)の歯を削り、連結した人工歯をかぶせます。歯を削るため、ブリッジは残っている歯が傷つく可能性があります。ブリッジをかぶせるとき、ケースによっては歯の神経を抜くことも。歯の神経を抜くと、歯の寿命は縮まりやすいです。


入れ歯は、部分入れ歯の場合、クラスプという金具を残っている歯にひっかけて使用します。金具をひっかける構造上、部分入れ歯は金具によって歯の表面のエナメル質が削られやすくなるデメリットも。エナメル質が削られやすくなるデメリットに加え、部分入れ歯は噛む度に金具をひっかけた歯がひき倒されてしまい、歯がダメージを受ける可能性もあります。


2.インプラントは安定性が高いです


インプラント治療では、失った歯の箇所の顎の骨(歯槽骨)に人工歯根であるインプラント体を埋め入れます。


埋め入れた人工歯根は「オッセオインテグレーション」という生体現象により顎の骨と強固に結合します。人工歯根と顎の骨が強固に結合するため、インプラントは人工歯の安定性が高いです(天然歯の80~90%程度、噛む力を回復可能)。


治療後は、インプラントの人工歯でしっかり噛んでお食事を楽しめます。


{ブリッジ・入れ歯の場合}


ブリッジは固定式でそこそこ安定性が高いです(噛む力は、天然歯の60~80%程度の回復率)。ただし、ブリッジには人工歯根がないため、インプラントと比べるとブリッジは噛む力の回復率に劣ります。


部分入れ歯は取り外し式で安定性が低いです(噛む力は、天然歯の30~40%程度の回復率)。保険の総入れ歯は特に安定性が低く、噛む力は天然歯の10~20%程度に留まります。


(※)上記の回復率は目安の数値です。患者様や症例に

より、上記以下の回復率になる場合があります。


3.インプラントはご自身の歯に近い感覚でお使いいただけます


顎の骨に埋め入れた人工歯根に基づき、インプラントはご自身の歯に近い感覚で人工歯をお使いいただけます。固定式のため、インプラントの人工歯がずれたり外れることはあまりなく、発音もしやすいです。


{ブリッジ・入れ歯の場合}


ブリッジは固定式のため、入れ歯と比べると安定感はあります。


入れ歯は取り外し式のため、ずれたり外れることが少なくありません。入れ歯が動いてしまい、発音しにくいことも。


4.インプラントは自然な白さに近づけやすいです


現在、インプラントの人工歯はセラミック製が一般的です。光をよく透す審美性が高いセラミックを用いることで、インプラントの人工歯を自然な白さに近づけられます。


{ブリッジ・入れ歯の場合}


保険のブリッジ・入れ歯はレジンというプラスチック樹脂でできています。プラスチック製のため、保険のブリッジ・入れ歯はのっぺりとした不自然な白さに見えてしまうことも。


【これからの人生を活き活きと楽しむために】


{人生“100年”と言われる時代 50代・60代はまだまだ「人生の途中」}


世界トップクラスの長寿国、日本。


90歳以上の方もご健在の日本において、50代・60代はまだまだ、長い人生の途中です。


50歳を超えた後も、これからの人生を活き活きと楽しむために、失った歯を補うときは慎重に補綴方法をお選びいただくことをおすすめします。


– セルフケア&プロケアの重要性 –


インプラントは人工歯のため、むし歯にはならないです。むし歯にはならないですが、インプラント治療後は、歯周病の一種である「インプラント周囲炎」に対する注意が必要になります。


インプラント周囲炎を予防してインプラントを維持し、歯の健康を保つには、以下の2つのケアを継続することが重要です。


[インプラントを維持し、歯の健康を保つための2つのケア]


  • セルフケア(ご自身で行う毎日の歯みがき+歯間清掃)

  • プロケア(歯科医院で受ける定期メンテナンス(口腔内の状態チェック&歯のクリーニング))


粟田歯科医院
歯科医師
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