インプラントの素材「チタン」 金属アレルギーは大丈夫なの?|淡路島(淡路市・洲本市)の歯医者|粟田歯科医院

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インプラントの素材「チタン」 金属アレルギーは大丈夫なの?


インプラント治療では、チタン金属でできた、以下の2つのパーツを使用します(※)。


・インプラント体(顎の骨に埋め入れる人工の歯根)

・アバットメント(インプラント体と人工歯を連結するパーツ)


上記、2つのパーツに加え、人工歯となる上部構造をアバットメントに連結することで、インプラントができあがります。


(※)ジルコニアセラミック製のインプラントパーツも存在します。


チタン金属で作られている、インプラント体・アバットメント。しかし、患者様の中には、「金属」と聞いて、「金属アレルギーは大丈夫なの?」と心配をされる方も。


そこで今回は、インプラントに用いられる金属素材「チタン」の安全性・安定性について、ご紹介いたします。


■チタンの特長 インプラントパーツにチタン金属が用いられる理由


数ある金属の中から、インプラントパーツにチタン金属が用いられるのは、以下のような理由によります。


理由①チタンは骨と生体的に結合する性質を持つ

チタンは骨と生体的に結合する性質を持ちます。


インプラント治療では、ネジのような形をしたチタン金属製のインプラント体を顎の骨に埋め入れます。


埋め入れたチタン製のインプラント体の表面には、顎の骨の骨組織が顕微鏡レベルの細かさで入り込み、強固に結合します。この、チタン金属と骨が生体的に結合する現象を「オッセオインテグレーション」と呼びます。


オッセオインテグレーションは、生体的な結合現象です。木ネジや接着剤のように、機械的に単純にはめ込んでいる・くっついている訳ではありません。


チタン製のインプラント体のざらざらした表面に、顕微鏡レベルの細かさで、顎の骨の骨組織が入り込んで結合するのです。


上記のメカニズムにより、インプラントの治療後は、ちょっとやそっとではずれたり外れない、安定性が高い人工歯根ができあがります。


理由②チタンは金属アレルギーを起こしにくい

チタンは元素が安定している遷移金属に分類されます。


元素が安定しているため、チタンは唾液や汗への金属イオンの溶け出しが少ないです。


金属イオンの溶け出しが少ないため、チタン製のインプラントパーツが原因で金属アレルギーを起こす心配はほぼありません。


{チタン製のインプラントパーツが絶対に金属アレルギーを起こさない訳ではありません}


遷移金属で元素が安定している、チタン。ただし、チタン製のインプラントパーツが絶対に金属アレルギーを起こさない訳ではありません。


稀ですが、患者様によっては、チタン製のインプラントパーツが原因で金属アレルギーを起こす可能性もあります。


理由③チタンはしなやかさがあり、顎の骨や歯ぐきと馴染みやすい

チタンは強度が高い金属です。強度の高さと共に、チタンには適度なしなやかさ(弾性)があります。


チタン持つしなやかさにより、埋め入れたインプラント体&アバットメントは顎の骨や歯ぐきと馴染みやすいです。もし、チタン以外の、しなやかさが不足した硬い金属でインプラントパーツを作った場合、硬さが原因で顎の骨や歯ぐきを痛めてしまうおそれがあります。


【今後も、インプラントやお口に関連したトピックをご紹介していきます】


インプラント治療でチタンが用いられるようになったきっかけは、1952年の「ある出来事」までさかのぼります。


1952年、スウェーデンのブローネマルク博士がウサギの足の骨にチタン製の顕微鏡を取り付け、骨組織や血管の状態を観察する実験を行っていました。


実験が終わり、博士がチタン製の顕微鏡を外そうとしたところ、ある異変が。ウサギの足の骨に取り付けたチタン製の顕微鏡が骨組織と絡み合って結合し、取れなくなっていることに気がついたのです。


博士はこの、骨組織とチタンが絡み合って生体的に結合する現象を「オッセオインテグレーション」と名付けました。


その後、研究・実験を重ね、1965年にはスウェーデンにて世界初のインプラント手術を実施。手術は無事に成功し、人に対しての、実用的なインプラント治療が行われる道筋が作られました。


歴史的な発見から半世紀以上経った、現在。1965年の世界初のインプラント手術から現代に至るまで、歯科インプラントは、オッセオインテグレーションの原理に基づき、治療が行われています。


—–


今回は、インプラントの素材であるチタンについて、お話をさせていただきました。


今後も、粟田歯科ではインプラントやお口に関連した興味深いトピックをブログにてご紹介していきます。お時間がありましたら、ブログをお読みいただければ幸いです。


インプラントの無料相談を受け付けています


粟田歯科医院では、すべてのインプラント治療は院長がオペを行います。


ISOI(DGZI)の指導医・専門医の資格を持つ院長により、安全性と正確性を高めたインプラント治療をご提供いたします。顎の骨を増やす骨造成、および、治療期間を短縮できる抜歯即時インプラントにも対応可能です。


「顎の骨が薄く、インプラントをあきらめている」

「歯周病で口の中がガタガタな状態でも、インプラントができるのか知りたい」


など、インプラントやお口のことでお困りの方は当院までお気軽にご相談ください。相談費は無料です。カウンセリングのご予約はお電話・WEBにて承っております。


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